概要

OAT

OAT(統合型国債)は1985年以来政府の長期借款の主要手段となっています。発行時の期限が2年から50年で通常公募入札で発行される統合型国債です。統合とは既存銘柄に新規発行を組み入れる手法です。政府はこの手法により、初回発行と同じ特徴の国債を市場条件の変化に見合った価格で追加発行することができます。これにより特徴の異なる多数の銘柄を発行することを避け、既存銘柄の流動性を確保することができます。

OATの額面は1ユーロです。経過利子は、実際の日数(実日数/実日数)で計算されます。OATの償還日とクーポンの支払い日は月の1日か25日と定められています。OATの受渡/決済は集中保管機関(フランスの又は国際的な)で行われます

OATの公募入札発行

フランス国債庁は入札日の前の週の金曜日に、次週木曜日の入札に付される銘柄とその日の発行総額の上限・下限を公表します。長期OAT(8年以上)の入札は月の第1木曜日の午前10時50分に、中期OAT(2年以上8年未満)の入札は月の第3木曜日の午前10時50分に行われます。入札は100万ユーロを最小額として、額面(経過利子を含まず)に対する百分率で価格を小数点以下2桁まで提示して行います。2014年10月6日以来、決済はT+2、すなわち次週月曜日です。

 

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